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小川 由佳
コーチ、研修講師 FAITH(フェイス)

働く女性の自分らしい生き方入門 メンタルカウンセリング 2016-12-27
「待つ」という行為は、あなたの心の状態を示すバロメーター

「待つ」という行為は、自分を試される行為だなあと思います。

待っている間は、当たり前ですが、相手と接しているわけではないので、相手の状況は何一つわかりません。

待っている間は、自分だけの時間。

だから、待っている間に、イライラモヤモヤするとしたら、それは全て、自分の心が生み出したことになります。

例えば、部下に仕事を任せたとき、その仕事については、あなたは、基本的に「待ち」の状態です。そんな「待ち」の状態の間、あなたは心穏やかに過ごせていますか?

例えば、見積りに関するお客様からのお返事など、何かについて相手に検討して頂いているときも、あなたは「待ち」の状態です。その間、あなたは心穏やかに過ごせているでしょうか?

もし心穏やかに過ごせていない、気になって気になって心非ず、今打ち込むべき仕事に集中できていない・・・というなら、心の持ち方について、変えてみてもいいかもしれません。

私の事例を挙げますね。

昔、ある会社の入社試験を受けた時のこと。
「試験後、1週間ほどで合否をお伝えします」と言われました。

それから1週間。

私ときたら、そわそわ、そわそわ。

それ以外の仕事もあり集中しようとしましたが、ふと気が緩むと「試験の結果はどうだったか?」ということに気がいってしまうのです。

そうこうしているうちに、1週間経過。にも拘らず、返事がきません。

「1週間程度と言われたし、必ずしも1週間ぴったりじゃなきゃいけないってことはないよね」
「忙しくてまだ返事できていないんだろう、きっと」

そう自分に言い聞かせてみるものの、

「落ちたんじゃないかな」
「落ちたんだとしたら、急いでこちらに知らせる必要もないしね」
「あのとき、実技試験でああいう行動を取ったのは、印象が悪かったのかも・・・」

どんどんネガティブなことを考え、気持ちも落ち込みます。
目の前の仕事に集中するどころではありません。

挙げくのはてに、試験から10日後、

「10日も経ってるんだし、こちらから問い合わせしてもいいんじゃない?
問い合わせしてみようかな」

と悩むまでになりました。

「でも、こちらから問い合わせをすると焦っているみたいだし、もし単に遅いだけなのだとしたら、問い合わせをすること自体が”やぶへび”にならないかな?」

思い悩みながら過ごすこと、更に数日。

結局、2週間後にとうとう先方から連絡が入り、「合格」とのこと。

それまで悩みまくったことは、全て杞憂で終わりました。

思えば、2週間、何かネガティブな情報等が入ったわけでは一切ありません。

にも拘らず、私のメンタルはアップダウンを繰り返し、それが日常生活に多少なりとも影響を与えていました。仕事に集中できない、イライラする、人の話に上のそら、眠りが浅い・・・etc.etc.。完全に1人相撲だったにもかかわらず。

何かを「待つ」ことができるかどうか、これは自分の心の状態にかかっています。

いいかえると、「自分の心とうまくお付き合いできているかどうか」ってこと。

じゃあ、どうすれば自分の心とうまくお付き合いできるのか?

それは次回のコラムでお伝えしたいと思います^^

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どうすれば自分の心とうまくお付き合いできるか メンタルカウンセリング 小川 由佳コーチ、研修講師
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