季節を楽しむ花レシピ
ライフスタイル 2016-04-27
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皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
Relierが作る作品や空間は 植物の持つ美しさを最大限に引き出す事を、何よりも大切に考えています。 大輪の花や丸いフォルムの花、シフォンのように柔らかい花びらや、 香水のように甘い香りを放つ花。 美しさに驚きと感動をプラスして、五感で感じるお花をご提案します。
flower & bar Relier ルリエ
〒550-0001大阪市西区土佐堀1丁目6-10 土佐堀トキワビル101
定休日:土・日・祝日(土曜日はレッスンのみ)
TEL:06-6131-4623
HP:http://relier-fleurs.com/
BLOG:http://ameblo.jp/fleur-relier
FB:fleurRelier
助け合いの心 |
フローリストである私の仕事は、
お客様にお花を提供したり、空間を飾ったり、
レッスンでお花の魅力を伝えたりすること。
自然から生まれた植物に毎日触れ、
色や形の美しさに感動し、良い香りに心を癒されています。
一方で、その神秘的な美しさを前にすると、
人はいかに自然の中ではほんの一部で、無力であるかを感じます。
1年を通して、日本のどこかの地域が自然災害に見舞われ、
家を失ったり、家族を亡くしたり、
当たり前に過ごしていた生活が奪われるニュースを目にします。
4月14日に発生した熊本地震においても、
人が築き上げてきた物は、自然の力によって、一瞬にして壊されてしまいました。
震源地となった熊本県や大分県で、被災されている方々の不安や悲しみを思うと、
心が痛む毎日です。
そんな時に考えるのは、何か私にも出来る事はないかということ。
2011年に起こった東北の震災の時は、
あるフローリストの方が、東京の店舗でお花を1本ずつ包み、
募金出来るサイトを集めたページのアドレスを貼って配る活動をされたり、
市場でも復興応援として、
被災地となった県産のお花を多く売り出している仲卸業者さんもいらっしゃいました。
私のお店では現在、熊本地震において被災された方々へ、
店舗売上の一部を募金するという取り組みをしています。
商品であるお花は、今は直接役には立たないけれど、
この仕事を選び、社会の一員である以上、何か力になりたいと思うのです。
その原動力になっているのは、2つの出来事が影響しています。
1つは、以前働いていた会社の社長のお言葉。
まだその会社で働いている時に、社長と経営についての話をしました。
その時に、独立して事業を始めるなら、
もちろん会社として儲けを出さないといけないけれど、
ただ自分達の為だけに働くのではなく、社会の役に立ちたいと話しておられた言葉が、
とても素敵だと共感を覚えたのです。
その言葉は、自分が独立するにあたり、
店舗を借りるための手続きや、役所への届け出など、
ひとつひとつ前に進む毎に意味を増し、
社会の中での責任と役割を強く意識するようになりました。
そして、独立して1年後に起こった東北の震災は、その気持ちをより強くし、
個人事業主である私は、今何が出来るのだろうと考え、
その結果が、売上の一部を募金するという事でした。
もう1つの出来事は、幼い頃に経験した、父との突然の別れ。
昨日まで当たり前だった事が当たり前でなくなる事の喪失感は、
何年もかけてようやく受け入れられた、
心の中の、重く苦しい真っ暗な闇でした。
自然災害も、突然襲いかかります。
昨日まであったものが、今日突然無くなる。
自分まで消えてなくなるんじゃないかと思うくらいに襲われる悲しみ。
それを支えてくれるのは、人の優しさ、温かさです。
助け合い、支え合う事が大切。
先日行った花市場では、
“復興応援!”と掲げて、熊本県産のトルコキキョウが沢山並んでいました。
他にも熊本県産のお花といえば、
出荷量全国一の宿根かすみ草や、カラーなどがあります。
どれも人気のお花ばかり。
これらのお花を購入して応援するのもひとつだし、
時間とともに忘れていってしまわないよう、
いつでも心に焼き付けておきたい。
今はそれどころではないだろうし、
とても長い時間がかかるだろうけれど、
土に覆われてしまった土地に、また新たな植物が生え、
大変な思いをされている方々が、
お花を見て、綺麗だと笑顔になれる穏やかな日常が、
1日でも早く戻ってきますように。
心よりお見舞申し上げます。
お客様にお花を提供したり、空間を飾ったり、
レッスンでお花の魅力を伝えたりすること。
自然から生まれた植物に毎日触れ、
色や形の美しさに感動し、良い香りに心を癒されています。

一方で、その神秘的な美しさを前にすると、
人はいかに自然の中ではほんの一部で、無力であるかを感じます。
1年を通して、日本のどこかの地域が自然災害に見舞われ、
家を失ったり、家族を亡くしたり、
当たり前に過ごしていた生活が奪われるニュースを目にします。
4月14日に発生した熊本地震においても、
人が築き上げてきた物は、自然の力によって、一瞬にして壊されてしまいました。
震源地となった熊本県や大分県で、被災されている方々の不安や悲しみを思うと、
心が痛む毎日です。
そんな時に考えるのは、何か私にも出来る事はないかということ。
2011年に起こった東北の震災の時は、
あるフローリストの方が、東京の店舗でお花を1本ずつ包み、
募金出来るサイトを集めたページのアドレスを貼って配る活動をされたり、
市場でも復興応援として、
被災地となった県産のお花を多く売り出している仲卸業者さんもいらっしゃいました。
私のお店では現在、熊本地震において被災された方々へ、
店舗売上の一部を募金するという取り組みをしています。
商品であるお花は、今は直接役には立たないけれど、
この仕事を選び、社会の一員である以上、何か力になりたいと思うのです。
その原動力になっているのは、2つの出来事が影響しています。
1つは、以前働いていた会社の社長のお言葉。
まだその会社で働いている時に、社長と経営についての話をしました。
その時に、独立して事業を始めるなら、
もちろん会社として儲けを出さないといけないけれど、
ただ自分達の為だけに働くのではなく、社会の役に立ちたいと話しておられた言葉が、
とても素敵だと共感を覚えたのです。
その言葉は、自分が独立するにあたり、
店舗を借りるための手続きや、役所への届け出など、
ひとつひとつ前に進む毎に意味を増し、
社会の中での責任と役割を強く意識するようになりました。
そして、独立して1年後に起こった東北の震災は、その気持ちをより強くし、
個人事業主である私は、今何が出来るのだろうと考え、
その結果が、売上の一部を募金するという事でした。
もう1つの出来事は、幼い頃に経験した、父との突然の別れ。
昨日まで当たり前だった事が当たり前でなくなる事の喪失感は、
何年もかけてようやく受け入れられた、
心の中の、重く苦しい真っ暗な闇でした。
自然災害も、突然襲いかかります。
昨日まであったものが、今日突然無くなる。
自分まで消えてなくなるんじゃないかと思うくらいに襲われる悲しみ。
それを支えてくれるのは、人の優しさ、温かさです。
助け合い、支え合う事が大切。
先日行った花市場では、
“復興応援!”と掲げて、熊本県産のトルコキキョウが沢山並んでいました。
他にも熊本県産のお花といえば、
出荷量全国一の宿根かすみ草や、カラーなどがあります。

どれも人気のお花ばかり。
これらのお花を購入して応援するのもひとつだし、
時間とともに忘れていってしまわないよう、
いつでも心に焼き付けておきたい。
今はそれどころではないだろうし、
とても長い時間がかかるだろうけれど、
土に覆われてしまった土地に、また新たな植物が生え、
大変な思いをされている方々が、
お花を見て、綺麗だと笑顔になれる穏やかな日常が、
1日でも早く戻ってきますように。
心よりお見舞申し上げます。



岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダーRelierが作る作品や空間は 植物の持つ美しさを最大限に引き出す事を、何よりも大切に考えています。 大輪の花や丸いフォルムの花、シフォンのように柔らかい花びらや、 香水のように甘い香りを放つ花。 美しさに驚きと感動をプラスして、五感で感じるお花をご提案します。
flower & bar Relier ルリエ
〒550-0001大阪市西区土佐堀1丁目6-10 土佐堀トキワビル101
定休日:土・日・祝日(土曜日はレッスンのみ)
TEL:06-6131-4623
HP:http://relier-fleurs.com/
BLOG:http://ameblo.jp/fleur-relier
FB:fleurRelier
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