HOME コラム 前のページへ戻る

ガードナー 瑞穂
英会話講師エージェント 英会話アルテミス

いつも心に太陽を ライフスタイル 2016-06-15
ダンスのステップを刻み続けるシャム猫

先日ポストを開けると、踊っているシャム猫の絵のポストカードが入っていました。
アメリカの友人が送ってくれた物でした。

メールばかりで手書きの手紙を書くことも受け取ることもあまりないので
このようにポストに絵はがきが届いていると
童心に帰ったようにワクワクします。

文章の内容は、
何ヶ月前に私が送ったプレゼントをとても気に入って使っているよ、
そちらの生活はお変わりないですか?という内容でした。

インターネットのFacebook、ラインやメールなど
簡単に思いを簡単に文字を打って送信できるようになったこの時代に
猫の好きな私のために、私好みのポストカードを買いに行って、
文章を書いて、郵便局まで大きな体を揺さぶりながらテクテク歩いて行って、
切手を買って日本に送ってくれたんだなぁ。

メッセージで送信したら1分で出来ることを、丁寧に手間をかけてくれたこと、
時間をかけている間、
私のことを日本で元気でやってるかな?と考えていてくれていたことを思うと
ジーンと優しい思いが伝わって感動しました。

テクノロジーが進化して、私たちの生活は、
ドンドン効率的に物事を進めることが出来るようになりました。
しかし考えを簡単に相手につぶやくことが出来るメールやラインというものは
気をつけて言葉を選んで利用しないと、
誤解や喧嘩、人間関係のもつれの原因にもなります。

大切な友人やお世話になった方に何か伝えたい場合には、
手間と時間をかけて、会いに行って顔を見てお話しするか、手紙を書くかして
相手に対して丁寧に対応出来る人でありたいと思いました。

今月は衣替えのついでに
使わないモノ、もう読みかえさない本や着なくなった服を片付けています。

私の夫はモノを処分するといつも、
「あれを置いておけば良かったな」と後悔しています。
なので、過去に手放したモノでまた買いなおせるものは、
もう一度探して注文することがよくあります。
使わなくても手元においておくと安心する様です。

私もモノに対する後悔を共感してみたいと
色々過去に手放したモノを考えてみたのですが
処分して後悔したモノは一つも思いあたりませんでした。

使わないモノを所有し続けることより、
手放して物質として手元に残らず、記憶の中にある方が私は美しいと思いますし、
いつでも飛び出せるように身軽でいたいと思います。

沢山の思い出のモノに囲まれると、過ぎ去った時間と、
失った過去の多さや重さに押しつぶされそうな気持ちになりそうなので、
時間が流れるのと同じように、モノもドンドン流して循環させてゆきたいと思います
だから私はモノには全く執着しないのだと思います。

しかし人との出会いで、
あの時、ああしておけばと良かったな、と後悔することはたくさんあります。
その思いはずっと消えず、心に消化されずに残ったままです。

――あの友人と、なんであんなくだらないことで喧嘩して
連絡を取らなくなってしまったんだろう?いい友人だったのに。
深く考えすぎずに、自分はこんな人間と思い込みすぎずに、
軽くいろんなつきあいに参加してみれば良かったな。

――同僚達がパジャマムービーナイトに誘ってくれた時に、
疲れているからと断らないで
スポンジボブのパジャマでも買って参加してればよかったな。

――野鳥を助けているおばあさんがボランティア募集していたのに
やりたかったのに、なぜちょっと遠いを理由にやってみなかったのか。

私は不完全燃焼の人間関係について後悔しはじめたら切りがありません。
そして後悔の中の一つに、
このポストカードをくれた友人とも、
「もっと時間を作ってじっくり色んな話をしたりしていれば良かった」
という思いがあります。

当時、彼女には子供が2人いて、私には子供がいなかったので、
あまり共通点が感じられず、いろいろ誘われても断ることが多かったのですが、
そんな共通点がどうだこうだと、難しく頭で理屈を考えないで
出会った縁をただ感謝して、2人楽しんで時間を共有すれば良かったなと思うのです。

学べることがお互いあるので縁あって出会えた。
そして話し合うことで、お互い変化出来たことが沢山あったのではないかと思うのです。

人との出会いや、やりたかったことをやらなかったという思いは、
アマゾンで同じ物を見つけて買い直すことなどできないので
チャンスを無駄にしてしまった自分に、後悔してもどうすることも出来ません。

『過去と繋がっていたかったら
足を止めずにステップを刻み続けて踊り続けること。
そうしたら過去と今を進行形で繋げておくことが出来る』

そんな昔読んだ小説の文章を思いながら、
文房具屋さんで彼女がビックリしそうな日本のポストカードを探しました。

日本とアメリカ遠くにいながら
まだ友人関係のダンスのステップを刻み続けて
いつかまた会って話せる日を待つことにします。

アメリカで働いていた頃インド人の同僚が
インドの挨拶ナマステの意味を教えてくれたことがありました。

『namaste
一人一人の人間の中には神がいて、
その神様に敬意と出会えたこの感謝の気持ちで手を合わす。
namaste
相手の中に神のような魂の光を感じて
自分の心の中を愛の光で満たして』

そんなふうに見慣れたあなたの周りの人達、
家族や子供や友人や同僚達を見渡してみるとどう感じますか?

電車で乗り合わせただけの人達の中に
世界中の人達の中に自分と同じ光がある。

そんな風に考えると、人に謙虚になり相手を自然ともっと丁寧に扱うようになり
優しいき持ちが溢れます。

縁あって自分のところにやって来た子供。
縁あって出会った友人達。
縁あって一緒に働いている同僚達。

出会に感謝して
これからは後悔のない人間関係を丁寧に紡いでゆきたいと思います。
namaste
 

(イラスト:ガードナー瑞穂 http://www.mizuho-gardner.com/
英会話アルテミス
豊中と箕面のカフェで習うマンツーマン英会話
・お洒落なカフェレッスン
・レッスンは毎回払い
http://www.eikaiwa-artemis.com/


 

鏡よ鏡よ鏡さん ライフスタイル ガードナー 瑞穂英会話講師エージェント
ダンスのステップを刻み続けるシャム猫 ライフスタイル ガードナー 瑞穂英会話講師エージェント
悪魔を追払う。その前に読む注意事項 ライフスタイル ガードナー 瑞穂英会話講師エージェント
おすすめのコラム
映画「オッペンハイマー」 ライフスタイル バックスター ルミバイリンガルライフコーチ
いろイロな表現「バースデーカード~その3~」編 ライフスタイル 小森 利絵フリーライター
新芽 ライフスタイル バックスター ルミバイリンガルライフコーチ
コラムのジャンル一覧