関西ウーマン

阿部純子
歯科医師じゅん矯正歯科クリニック

笑顔の素敵な女性をふやし隊医療･ヘルシーライフ 2016-07-06

歯科衛生士という職業

歯科医院にはいろんな職種の人が働いています。
歯科医師がいないと歯科医院は成り立ちませんが、
歯科医師だけでは決して成り立ちません。
スタッフのサポートがあってこそ、
歯科医院がチームとなって患者さんにいい治療が提供できるのです。

その代表格が歯科衛生士。
歯科衛生士（Dental Hygienist）は、歯科医師の指導のもと歯科予防処置、
歯科診療補助および歯科保健指導などを行う歯科医療職で、国家資格を必要としています。

ちなみに現在では男性の歯科衛生士もいます。
欧米でDental Hygienistといえば、
単独で麻酔をしたり、歯石除去などの予防処置を行ったりする、
予防医療を専門とする資格として確立されています。

日本では歯科衛生士が単独で診療所を開設することはできませんが、
それでも最近は歯科衛生士が積極的に歯の予防処置や
お口の衛生指導を行う歯科医院も増えてきました。

歯科医師がどんなに豊富な知識や高い技術力をもって、虫歯や歯周病などの治療をしても、
患者さんのお口の中がいつも不潔だと、また虫歯や歯周病が再発したり、
ますます症状が悪化したり、いい治療結果が望めません。

歯科医院で専用の器械や器具を用いて、患者さんのお口の中をきれいにするだけでなく、
患者さん自身がその状態を日常生活の中で保つことができるよう、
セルフケアの指導をすることも歯科衛生士の大切な仕事の一つです。

さらに矯正歯科の歯科衛生士は、矯正装置の使い方、
装置が付いたときのセルフケアについても説明・指導するとともに、
舌やお口周りの筋肉の正しい位置や、
動かし方についての訓練（筋機能訓練、MFT）もしてくれます。

最近は舌やお口周りの筋肉が弱いことで、歯並びが悪くなったり、
鼻呼吸でなく口呼吸になってしまったり人も増えているので、
このような訓練を一緒にしてくれる歯科衛生士は強い味方です。

お口の健康は全身の健康に直結しています。
自分の歯を一生長持ちさせて健康な毎日を送るために、
かかりつけ歯科医院はもちろん、担当の歯科衛生士を持つことはとても大切です。
歯科衛生士と仲良くなって、一緒に歯を守っていきましょう。