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小川 由佳
コーチ、研修講師 FAITH(フェイス)

働く女性の自分らしい生き方入門 メンタルカウンセリング 2016-06-28
​気がかりは、さっさと解消しちゃった方がいい


普段は、保育園への子供のお迎えは自転車で行くのですが、
先日、急遽、タクシーで行かなければならないことがありました。

そのときのタクシーの中でのこと。

運転手さんが、私の前に乗せたお客さんのおつり、500円を
トレイに忘れているようだったので、
「ここに500円玉がありますよ」と声をかけました。

「あ、ほんとだ。ありがとう。忘れてました。」
と運転手さん。

そこから、運転手さんが
「なぜ500円玉のことを忘れるほど、心ここにあらずだったか」
という話になりました。

どうやらその日が売上の締めだそうなのですが、
売上目標を達成できない場合に取るべき2つの方法のうち、
いずれの方法を取るかで迷っていたようなのです。

「どちらの方法を取るか、何がわかれば決められるんですか?」
と、思わずコーチモードになって聞いてしまいました(^^;)

すると、
「それは、会社の方針によるかな。
会社がこれでいいっていうなら、こっちの方法でいいんだけど、
それがだめだって言われたら、もう1つの方法を取らなきゃいけなくなるね。」
と運転手さん。

「どうやったら、その方針がわかるんですか? 同僚の方に聞くとか。」
「同僚も知らないみたいだった。うん、会社に聞けばいいかな。」
「あ、そうなんですね。会社に直接聞けばいいことなんですね。」
そんな会話をしているうちに、保育園に到着。

タクシーに待っていてもらって、
保育園で子供を引き取った後、またタクシーに乗り込みました。

すると、運転手さん、
「いや~、待っている間に、会社に電話しましたよ。
で、こっちの方法でいいってことがわかったよ。
だから、〇〇しなくてよくなった。
あ~、わかってよかったよかった。」

すっきりとした、晴れやかな顔です^^

「じゃあ、もうすっきりですね。おつりも忘れることないですね~」
と言ったら、

「うん、そうだね♪」
とおっしゃっていました。

そう、気がかりがあると、
どうしても心ここにあらずになってしまいますね。

心ここにあらずというほどでなかったとしても、
気がかりにエネルギーを奪われてしまうから、
どうしても本来出せるはずの力(集中力とか)が出しづらくなってしまいます。

ちなみに、こういう「やらなければいけないのに、やれていない状態」のことを、
コーチングの世界では「未完了」って呼んでいて、
やはり人を消耗させエネルギーを奪うものとされています。

でも、気がかりって、よくよく考えてみると、
ちょっとしたアクションで解消するっていうこと、ありますね。
今回の運転手さんのように。

気がかりをかかえたまま、もやもやするのであれば、
「どうすれば解消するかな?」って考えて
重い腰を上げて「えいや!」でやっちゃった方が、
気分もすっきり晴れやかではないかしら^^

その方がやりたいことにパワーを集中できる!
そんなことを改めて感じさせてくれた、運転手さんとの出来事でした^^

 

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