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岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー flower & bar Relier(ルリエ)

季節を楽しむ花レシピ ライフスタイル 2015-12-23
クリスマスと新しい1年の始まり

2015年も、残り僅かとなりました。
街中はイルミネーションやクリスマスソングで溢れ、
お花屋さんの店先は、赤いお花でいっぱい。

今年も1年が終わるのだな、という実感が湧いてきます。

私のお店、Relier(ルリエ)では、
毎年、フレッシュグリーンのクリスマスリースレッスンを開催しています。
あの緑の葉の香りを嗅ぐと、クリスマスの訪れを感じ、
楽しみが増すと共に、神聖な気持ちになるのです。

そして、今年1年に起こった色んな出来事も、
緑の香りに浄化されてまっさらになるような、そんな感覚を感じます。

今年はそんな定番のリースに加え、スワッグ作りにも挑戦してみました。

スワッグは、リースと並んでヨーロッパでは一般的な、
クリスマスシーズンのドア飾りのひとつ。
形も様々で、葡萄のように下に向かってしぼんでいく形や、
ブーメラン型、ハーフムーン型など、
アレンジも色々楽しめます。

作り方は、花材である樅の木や薩摩杉、松ぼっくりやコットンなどを、
順番に麻紐で巻いて束ねて行くだけ。
最後にリボンを付ければ出来上がりです。
 


Relierのスワッグの材料は、
薩摩杉、ブルーバード、樅の木、コチア、
コットン、姫りんご、松ぼっくり、サンキライという8種類。

このクリスマスカラーは、
キリストの血を表す赤と、
常緑樹に象徴される、生命力を表す緑、
そして純潔を表す白という、伝統的な色の組み合わせなのです。

また、常緑樹の葉には殺菌・抗菌作用もあり、
玄関に飾ることで、魔除けや豊作を願う意味も込められています。

このクリスマス感たっぷりのスワッグは、
実は少しアレンジを加えれば、お正月飾りへと変身します。

例えば、雪を連想させるコットンとコチア、
そして姫りんごを外して、
変わりに水引と、紅白の餅花、梅の枝を合わせると、
たちまちお正月の雰囲気に早変わり。
 


お正月飾りのひとつとして、
扉や壁に飾って、新しい年をお迎えしましょう。

お花の市場は、もう松や梅の枝、南天、千両などの赤い実が並んでいて、
すっかり新年の準備に入っています。

私の家では、毎年お正月になると、
床の間の掛け軸を掛け替え、
祖母か母のどちらかが、
床の間を始め、家中のお花を生け換えて、
新年を迎える準備をします。

溜まったほこりを払い落し、
生き生きとしたお花を飾ると、
清々しく、背筋がしゃんと伸びるよう。

来年が明るい1年であるように願うと共に、
毎日の生活に、お花が寄り添ってくれる事を願います。
皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー
Relierが作る作品や空間は 植物の持つ美しさを最大限に引き出す事を、何よりも大切に考えています。 大輪の花や丸いフォルムの花、シフォンのように柔らかい花びらや、 香水のように甘い香りを放つ花。 美しさに驚きと感動をプラスして、五感で感じるお花をご提案します。
flower & bar Relier ルリエ
〒550-0001大阪市西区土佐堀1丁目6-10 土佐堀トキワビル101
定休日:土・日・祝日(土曜日はレッスンのみ)
TEL:06-6131-4623
HP:http://relier-fleurs.com/  
BLOG:http://ameblo.jp/fleur-relier
FB:fleurRelier

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