関西ウーマン

森川美紀
カラーセラピスト Amanteur株式会社

アマンチュア~色彩と心のコラム癒し･セラピー 2015-01-21

大切な人に、触れていますか？

こんにちは！
目と目でふれあうカラー＆フェイシャルアマンチュア森川美紀です。

前回、自分の肌に触れる事についてお伝えさせて頂きましたが、いかがでしたか？
ご自分の肌にじっくり触れてみた方、その心地よさをすぐに実感頂けた事と思います！

今回は、もう一歩進めて、自分以外の誰かに触れる事について話を進めていきますね。

幼い頃、私は両親・姉二人・そして祖父母と一緒に暮らしていました。
そして私は、とりわけ優しい祖父の事が大好きでした。

祖母が亡くなった翌年頃から、祖父は
「誰の役にも立てないのが辛い」と言って急に元気がなくなりました。

どうにか慰めようと色々な言葉をかけましたが
「若いものには分からない」そう言われてしまうと、その先の言葉が見つからず、
結局何もできないまま部屋を後にするばかりでした。

そうした中、少しでも元気になって貰えればと思いハンドマッサージをしてあげました。
想像よりも随分小さい手に戸惑っている私に、祖父は
「年のわりに肌はキレイだろう」とか、
「この傷は畑仕事でついたんだ」とか当時の事を話してくれ、
いつもよりよく話し笑顔を多く見せてくれました。

祖父は同じ話を繰り返しながら、
そのうち寝てしまったのか目を閉じて黙っていましたが、
手に触れているとその沈黙も全く苦にならず、
むしろしっかりと繋がっている心地よさを感じました。

性別や年代を超え一人の人間同士として触合い、
言葉を交わす以上に優しく深く繋がる感覚を得る事ができた時間でした。

それと同時に「与えると同時に与えられている」という事を実感した瞬間でもありました。

私は祖父に何をしてあげられるだろう、そう思っての行いでしたが、
触れるほどに私が満たされていくのを感じましたし、
祖父の呼吸に合わせて息をすると、本当に気持ちが落ち着きました。

こんな風に、祖父のおかげで私は「触れる事」の大切さ・温かさに気付き、
時々お客さま同志でハンドマッサージをしてもらうイベントなども行っているのですが、
「本当に気持ちよかった」
「仲のいい友達だから、知っているつもりだったけど、こんな手をしてるんだなぁって思った」
「初めての方だったけど、すごく深く繋がれた感じがした」
「子供にもやってあげようと思った」
などなど、いつも嬉しい言葉をたくさん頂きます。

皆さんも私と同じように、誰かに触れる事によって、
自分とも深く繋がっていらっしゃるんだなと感じます。

皆さんは、最近大切な人に触れていますか？

パートナー、子供、親、友達、、、関係が長くなるほど、
改めて触れるとなると照れくさいかもしれませんね。

でも是非、何かあなたらしい可愛い理由でも作って大切な方に触れてみて下さい！

今までよりも、もっともっと深い心地よさと繋がりが生まれると思いますよ。

そうそう、私もまだ父にはそれ程触れていませんから、
「ツボ押しの練習をさせて！」な～んて言ってみようと思います(笑)

心が通じる心地よさをテーマに「色彩」「肌」とお伝えしてきましたがいかがでしたか？

次回からはまた別の角度からお話させて頂きますね！