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樋口 陽子
星空案内人 yoppie style

ヨッピーの星空案内コラム 趣味・カルチャー 2014-12-24
冬のダイヤモンド

師走(しわす)。

今年もあとわずか!
一年って早いなぁ、また年賀状の用意しなきゃ・・・。
忘年会続きだし大掃除はいつしようかな? 
仕事の最終日がこの日だから・・・。
あ!年末最後のゴミの日っていつだっけ?
・・・と、12月は何かとあわただしく毎日が過ぎていく時期ですよね(笑)
 
そんな一年の最後の月の歳時記にお馴染みの行事があります。
二十四節気の一つ「冬至」です。
北半球では正午の太陽の高さが一年で一番低くなる為に
昼の時間が最も短くなり、夜の長さが最も長くなります。
 
冬至の日を境に、日が長くなっていくので
冬が終わり春が来るという考えから
悪いこと(陰)から良いこと(陽)に回復するという
「一陽来復」という言葉で表されたりしています。
また古代には冬至の日が一年の始まりとされていました。
 
さて、2014年の冬至は先日の12月22日でした。
今年は冬至と新月が重なる「朔旦冬至」(さくたんとうじ)という
19年に一度訪れる特別な冬至だったのです。

今年は旧暦の閏月(うるう月)を挿入するタイミングの関係で
天体現象とは違いますが、暦上の行事として
191年に一度のミラクルムーンを見ることができた事は
先月のコラムでお話しましたよね?
 
閏月は数年に何度か挿入されますが、
19年に一度だけ閏月挿入後の冬至の日に新月が重なる時があります。
それが「朔旦冬至」です。
 
冬至を境に日が長くなる=太陽の力が増していく事と
新月=月の力が増していく事が同時にスタートする大変めでたい日として
宮中などでも行事が行われていたそうです。

次の朔旦冬至は19年後・・・のはずなのですが、
少しずれが発生する為、次回はなんと38年後になります。
それまでに私たちはどんな成長を遂げているのでしょうか?
新しいサイクルは始まったばかりです♪

そんな冬至にカボチャを食べると病気にならないという言われは
知っている方も多いと思います。
 
昔はこの時期に新鮮な緑黄色野菜が手に入りにくかったので
栄養があり長持ちするカボチャは貴重な食べ物でした。
カボチャはビタミンAに変化するカロテンが豊富に含まれています。
ビタミンAが不足すると免疫力が落ち風邪をひきやすくなる為
この時期にカボチャを食べて病気を防ごうという事なんです。
 
お風呂に入れる柚子も冷え性や美白などに効果があるとされている為
冬至には欠かせない物です。
丸ごと入れる方もいらっしゃいますが、香りを楽しむ為には
是非半分に切ってお湯に入れてみてください。
種がこぼれるのでガーゼか、目の細かい洗濯ネットにいれるのがオススメ!
表皮や種からのエキスが肌をしっとりさせ乾燥も防ぐといわれているので
冬のスキンケアにはもってこいです。
邪気を払うと言われる強い芳香に包まれながら「一陽来復」と唱えると
幸運が来るとも言われています。

これらは冬至に限らず風邪の予防策として何度も試したい冬の暮らしの知恵ですね。

さてさて、大きな行事を忘れていました。
そう、クリスマス!!
キリストの誕生日との説がありますが実は歴史的根拠はありません。
でも、子供達にとってはサンタクロースがやってくる特別に楽しみな行事。
大人になってからも友達や家族とプレゼントを交換するのも楽しい時間です。
もちろん特別な人から贈られるプレゼントの喜びはひとしお!
それがダイヤモンドだったら嬉しさ倍増です!!
 
うんうん!そうよね!という方。
そーんなロマンティックな話なんて縁がないわ・・・という方。(私も含めて・笑)
是非みなさん夜空を見上げてください。
 
冬の夜空には美しい宝石のようなきらめきを持つ1等星6個で作られた
大きなダイヤモンドが輝いています。
 
ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、
オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス
これらの星を繋いでいくと大きな六角形、すなわちダイヤモンドになるのです。

20時~21時位だとちょうど南から天頂の位置。

広範囲に渡るダイヤモンドは大きすぎて
残念ながら指にはめること事はできませんが
そのきらめきは太古から現代へ
気が遠くなる時間をかけて送られたプレゼント。

来年もいい年になりますようにと優しい光を投げかけてくれているのです♪


 

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