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阿部 純子 歯科医師 じゅん矯正歯科クリニック
「いい笑顔」「いい顔」つくりを応援したい♪歯並びを通して、子どもがあこがれるような笑顔の素敵なカッコイイ大人を増やし、日本を元気にします!!
笑顔の素敵な女性をふやし隊 医療・ヘルシーライフ 2017-11-01
ワインで歯が溶ける?!
秋も深まり、ボジョレーヌーボーの解禁日まで間もなくとなりました。日本でもすっかりワインが定着して、居酒屋や家庭でもワインを飲む人が増えてきました。

赤ワインに含まれるポリフェノールやブドウから作られるということで健康にいい、というイメージが強いのもワインを選ぶ原因に含まれるかもしれません。

では、ワインによって歯が溶ける、と言ったら皆さん驚くでしょうか?

飲食をすると虫歯菌によって酸が作られお口の中のpHは急激に下がる…というのは以前のコラム「スポーツ飲料は美歯の敵?!」ご紹介したことがありますが、おさらいのためにもう一度。

pHが5.5~5.7以下になると、歯のエナメル質から歯の成分が唾液中に溶け出してきます。

それでも食後は唾液の働きで、下がったpHはだんだんと中性へと戻っていき再石灰化が起こりますが、飲食後下がったpHが元に戻る前に繰り返し飲食をしたり、唾液の分泌が少なくなる就寝時前に飲食をして歯磨きをせずすぐ寝たりすると、pHが中性に戻れずに歯の成分がどんどん溶けていきます。そしてついには穴が開き、いわゆる「虫歯」ができてしまうのです。

これは虫歯菌の出す酸によって歯が溶けるのですが、私たちが日々口にする飲食物にも酸性のものがたくさんあります。コーラやスポーツドリンクのような清涼飲料水、かんきつ類、アルコール類、酢などがそれにあたります。

これらによって歯が溶けることを「酸蝕症」といいます。

アルコールの中ではビールがpH4.3、日本酒pH4.3、焼酎pH8.0に対し、ワインはpH2.3でレモンやコーラと同じくらいの酸性を示します。

特にワインやチュウハイを長い時間かけてちびちび飲むというのは、歯を長い時間強い酸にさらすということになり、酸蝕症になりやすいのです。酸蝕症になると虫歯同様に歯が傷んで、歯がしみたりしてきます。

酸蝕症の予防には食後よくうがいをすること、だらだら食べやちびちび飲みをしないことが効果的です。また就寝前には必ずしっかり歯磨きをしたりすることももちろん大切です。
「いい笑顔」「いい顔」つくりを応援したい♪ 歯並びを通して、子どもがあこがれるような笑顔の素敵なカッコイイ大人を増やし、日本を元気にします!!
阿部 純子
歯科医師
日本矯正歯科学会認定医

じゅん矯正歯科クリニック
(歯列矯正・ホワイトニング)
大阪市中央区本町3-5-2 辰野本町ビル2
TEL:06-6266-0018
HP:http://www.jun-oc.com

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