他人と比較するのはナンセンス。矯正治療は自分オリジナルの基準で考えましょう。 |
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「乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない。」 「他の同級生は大人の歯が生えてきているのに、うちの子供はまだなんです。」 よく、このような悩み事を患者様のお父様、お母様からお聞きします。 特に、他の同級生は永久歯が生えている。または、他の子が矯正装置をつけているのを見ると親としては焦ってしまう気持ちは本当によくわかります。 ですが、こればっかりは焦っても仕方がないのです。 人間には「月齢」といって、その生物の年齢があります。 しかし、脳や身体の発育、歯の発育にもそれぞれ発達の年齢があり、それが「月齢」とは一致しないのです。歯の場合は「歯齢」といいます。 例えば、ゆっくりと成長するお子さんに、早く成長しろ!早く身長が伸びろ!っといろいろなことをしても、効果はありません。その子には、その子なりのペースがあるからです。 同じように、歯が何歳ごろに生えるという統計結果はあっても、それには幅がありますので、思ったより早く生えてくる子供もいれば、想像を超えるくらいのゆっくりとしたスピードで歯が生える子供もいます。 ただし、いつか生えてくるだろうと放置してしまってはいけません。 やはり、時々は歯医者さんに行って、レントゲンを撮影し、他に特別な問題がなく、歯が生えてくるのがゆっくりタイプだとわかってから、放置するほうがよいでしょう。 では、特別な問題とはなんでしょう? よくあるのは、永久歯が大きすぎて生えてくる場所が足りなくて永久歯が出てこない。もしくは、そもそも埋まっているはずの永久歯自体がなかった。といった、根本的な問題があります。 また、永久歯の位置が変なところに埋まっていて、他の歯と衝突しているなどの、衝撃的な事実をレントゲンで発見することもあります。 また、乳歯はどうせすぐ抜ける歯だから、多少虫歯になってもいいだろうといって放置する方や、さっさと抜いてしまう方がいらっしゃいます。これは、とんでもない損失です。 乳歯は次に生える永久歯の生える場所をキープするという「重大なミッション」を担っています。ですので、次の永久歯が生える準備が整っていないうちに抜いてしまうと、隣の歯が倒れてきてしまって、本来生えるべき永久歯の場所がなくなってしまったりといった、弊害が生じます。 乳歯の抜ける時期にも意味があるものです。その子にあった、ベストな時期を探してあげるのも大事な親の役割です。 つまり、他人と比較しがちな現代。でも、その子なりのペースで見守ってあげることが、子供にも負担は少なく、自然の掟に従っているので、無理な治療をしなくて済むということになります。 |
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