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木村 綾 乳腺専門医 医療法人桜来会 きむらクリニック小児科乳腺科 健康であることが、楽しく美しく過ごせることにつながっていくと思っています。病気を患ってても、少しでも健やかな気持ちで前向きに生きがいを感じて過ごせるようになれたら、素敵だと思います。心身ともに健やかに過ごせるヒントを、女医の立場からご紹介できれば幸いです。 |
皮膚の糖化ストレス |
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みなさん、厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しているのを知っていますか。 各地域で、健康イベントなども開催されているので、ぜひ参加して、女性の健康について勉強してみて下さい。 今回は、今、話題の「糖化ストレス」についてまとめてみます。 皮膚の老化現象の一番の原因は、みなさんもご存じの通り「光老化」です。紫外線による肌へのダメージは大きいので、UVケアはしっかりして下さい。 「光老化」の次に、皮膚を老化させていくのが「糖化ストレス」と言われています。糖化とは、たんぱく質や脂質が糖と結びつくことです。 血液中に余分な糖分があると、体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性させ、老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を作り出してしまいます。糖化によって肌のハリを保つコラーゲン繊維が破壊されると、肌は弾力を失ってしまいます。 また、糖化によって生み出された老廃物が皮膚の細胞に沈着すると、シミやくすみとなって肌の透明感が失われます。 髪のたんぱく質が糖化すると、髪のハリやツヤがなくなってしまうのです。AGEが肌や髪に蓄積すると、年齢よりさらに老けた印象となってしまうのです。AGEは、動脈硬化や、骨粗鬆症、白内障、認知症など、様々な内臓の老化とも関連していると言われています。 糖化ストレスの予防: 一次予防としては、骨格筋肉量の維持、適度な運動、適正な食習慣です。グルコース(糖分)の70%は骨格筋で消費されます。骨格筋とはみなさんが普通に「筋肉」と言ってるもので、体を動かしたり、姿勢を保ったりしてる筋肉で、筋肉トレーニングにより維持できます。 食習慣での予防: ①ゆっくり食べる ②よく噛む ③血糖を急に上げない食材を選ぶ (緑黄色野菜など) ④野菜から食べる ⑤ジュース、炭酸飲料、スイーツなど砂糖が多く含まれる食材(間食)を避ける ⑥アルコール過剰摂取も避ける また、健康診断で、体重オーバーや、血糖値が高い、中性脂肪やLDLコレステロールが高い人も、笑いごとではありません。要注意です。 皮膚の老化を避けるには、「光老化対策」「糖化ストレス対策」「酸化ストレス対策」が重要になります。 |
![]() ![]() 木村 綾
乳腺専門医 医療法人桜来会 きむらクリニック小児科乳腺科 乳腺専門医の女性医師が診療します。 マンモグラフィ検診が受けれます。 大阪府吹田市豊津町 4-38 TEL: 06-6338-5050 HP:http://www.oukikai.jp/ |
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