I See the Sun in Myanmar by Dedie King
May all beings live with ease I See the Sun in Myanmar
by Dedie King Illustrated by Judith Inglese ミャンマーってどんな国なんだろうと興味があり、I See the Sunのシリーズ絵本から、Myanmar を取り上げてみました。
著者の Dedie King は、Peace Corps(アメリカ版の青年海外協力隊のようなもの)のボランティアとしてネパールで教師をしていました。 海外を旅した経験から、イラストレーターの Judith Inglese と I See the Sun のシリーズ絵本をつくっています。 子どもたちの視点から、夜明けから日暮れまでのある一日を描くことで、人々の暮らしぶりを紹介しています。 イラストは、写真や切り絵を組み合わせた美しいコラージュ。 文章は、ビルマ語と英語で書かれています。表紙にもありますが、ビルマ語の形がとても不思議できれい。世界にはいろいろな言語があるのだなあと、関心させられます。 ビルマ人の9割近くが敬虔な仏教徒です。少女 Aye Aye は、お寺の鐘の音で目を覚まします。オレンジ色の袈裟を着た僧たちが、朝のお祈り(慈悲の瞑想の言葉)を唱えながら、ゆっくり歩いていくのが見えます。 May all beings live with ease.
Aye Aye は、ベッドに座って自分でも唱えます。
May I be safe.
May I be happy and peaceful. May I be healthy and strong. May I live with ease. 今日は学校はお休み。お父さんとお兄さんは早朝から魚釣りに出かけるようです。
Aye Aye は、庭からジャスミンの花を摘んできて、仏さまに供えます。ブッダの像の隣には、アウン・サン・スー・チーさんの写真も飾られています。 朝ごはんのあと、托鉢にきた僧たちに、食べ物をお持ちします。僧たちは穏やかな笑顔を浮かべています。 出かける前、おばあさんが Aye Aye の頬に thanaka(タナカ)を塗ってくれます。樹木からつくられた黄色いパウダーで、強い日差しから肌を守るためのもの。 お母さんが看護師として勤める病院に一緒に行ったり、お隣のお友達と石けりをして遊んだり、猫とお散歩をしたり、近所の人たちとお茶をしたりして、長い一日が流れていきます。 夕方にはお父さんたちも魚を沢山とって帰ってきました。 夕食は家族全員が食卓を囲み、大皿から一緒に手を使って食べます。ミャンマーでもカレーが良く食べられるのですね。インドのようなスパイシーなものではないようです。 日が暮れると、灯りをつけ、皆で一日の出来事を話します。そして、夜のお祈りをします。 May all beings be safe.
May all beings be happy and peaceful. May all beings be healthy and strong. May all beings live with ease. Aye Aye は安らかな気持ちで眠りにつきます。
Aye Aye が暮らしているのは、ミャンマー中部の都市、マンダレー近郊の村です。とても穏やかな一日ですね。 ミャンマーの人々は温和で欲がない人が多く、お寺に多くを寄進するので、お寺はとても立派だそうです。 ミャンマーに一日も早く平和が訪れますように。 I See the Sun in Myanmar
by Dedie King Illustrated by Judith Inglese Publisher: Sataya House Publications
谷津 いくこ
絵本専門士 絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。 StoryPlace HP:http://www.storyplace.jp Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/ |
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