A World of Your Own by Laura Carlin
今すぐ何度でも自分の世界をつくることができる A World of Your Own
by Laura Carlin Laura は、列に並んでいますが、行列は大嫌い。もっと楽しい並び方はないかと想像します。木に登って綱渡りをしながら並んだり、ぐねぐね曲がったチューブの中を通りぬけたり…
Lauraは、とっても楽しい想像の世界をつくり上げていますが、つくり方をあなたにも教えてくれます。 まず始めに、自分の家から描きます。実際の家の基本のかたちを描いたら、どんどんアレンジしていきます。友だちがみんな泊まれるように広くして、階段は嫌いだから滑り台をつけて、窓を大きくして、外がよく見えるようにします。 屋上にはプールをつくって、立派に見えるように、大きな木の上にのせて、出入りのために、はしごを下ろして、できあがりです。 みなさんは、自分の世界で、どんな家に住みたいですか?想像すると楽しくなってくるのではないでしょうか。 家ができたら、次はまわりです。どんな町で暮らしたいですか?Lauraの世界では、現実と同じように、つまらない外観の建物もありますが、見た目では分かりません。中に入ってみると、スーパーヒーローの靴屋だったり、子ねこがたくさん暮らしていたり。 想像の世界は、どんなことでも自由です。動物もたくさん暮らしています。みんなが犬を飼っていて、犬も犬を飼っているというのは笑えました。 Laura Carlin は、ロンドン在住の著名なイラストレーターで、陶芸家でもあります。"A World of Your Own" は、彼女の初めての自作の絵本で、2015年ブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリを受賞しました。 一見子どものお絵かき風なイラストですが、ゆがみ方や、動物の表情が絶妙。コラージュも用いたイラストは、とても楽しげで、自分でも想像の世界を描きたくなってきます。 ユーモアいっぱいの、あえない世界には、笑えるポイントがいっぱいです。図書館では、ヘアスタイルや、声まで借りられたり、電車には、またがって乗ることができたり。大きさの感覚もむちゃくちゃです。 わたしは変な夢をたくさん見るのですが、その夢の世界のようでもあり、よくこんなに色々思いつくなあと感心してしまいます。 Tomorrow I can start again and make a whole new world.
You can start Your Own World as soon and as many times as you like, and don’t forget to look at real life for inspiration. あなたも、今すぐ、何度でも自分の世界をつくることができます。インスピレーションを得るために、現実の生活を見るのも忘れないでね、とのこと。
時間を掛けてイラストをじっくり眺めたい絵本です。 A World of Your Own
by Laura Carlin Publisher: Phaidon Press Limited 谷津 いくこ
絵本専門士 絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。 StoryPlace HP:http://www.storyplace.jp Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/ |