ウォーリーをさがせ!トラベルコレクション(マーティン・ハンドフォード)
改めてやっぱりすごい作品 ウォーリーをさがせ!トラベルコレクション
マーティン・ハンドフォード(作・絵) 唐沢則幸(訳) にわかに感染者数が激減しているということで、今のうち?とばかり、つい先月末のことです、愛知県犬山市にある「明治村」へ行ってきました。ワクチン接種も済んだことだし、また宣言が出されたらキャンセルを検討する前提で、旅の予約をしておいたのです。
現地に着いてみると、ウォーリーのコラボイベントが催されていて、コスプレをしたウォーリーファンが村内のそこかしこに。 ということで今回は、私が子供の頃に一大ブームを巻き起こした作品「ウォーリーをさがせ!」の総集編のような一冊をご紹介します。 ここでわざわざ紹介せずとも、ウォーリーなんてみんなが知ってるよ?といったご意見もあるかもしれませんが、よければ、ちょっとお付き合いを。 これは、7つのタイトルが一冊にまとめられたもので、本のサイズはA5くらい。手帳のようにゴムバンドがついてます。旅のお供にぴったんこ!というコンセプトで、私が最初に目にしたのも、空港内にあった本屋さんでした。 第1作が最初にリリースされたのは1987年。今から30年以上前、パソコンで精細なイラストレーションを描くなんて、まだまだ不可能な時代です。 今CGを駆使したとしても、若干気の遠くなるような構成のイラストを、ミスの修復にも面倒が伴うはずの手作業で描いているのですから、改めて、やっぱりすごい作品だなって思います。 周知の通り、どこをめくっても、主人公がどこにいるか一目では判別がつかない、みっちりギュウギュウのカオスな場面ばかり。 これらを眺めていると、様々なモノや人で溢れかえっている状況がもたらす愉快な賑々しさと、目的の探し物をなかなか見つけられないもどかしさとの狭間で、価値観が揺さぶられる心地になります。 というのも、昨年末から断捨離しようとするも、なかなか完遂できずにおりまして。最小限のモノしか持たないライフスタイルへの憧れは年々募れども、この愉快な賑々しさへの愛着は容易に捨てきれず…。 断捨離なんて、私にはどたい無理なチャレンジなのでは?などと、断捨離が遅々として進まないことへのもっともらしい理由を、どうにかひねり出そうとする私(笑) ミニマリストさんはウォーリーの世界をどのようにみるのかしら?機会があったら聞いてみたいなあ。 ちなみに、トラベルコレクションは「旅のお供」がコンセプトですから、コンパクトで断然場所をとらないし、コスパ的にもかなり優秀。 そうした意味においては、ミニマリストさんにもおすすめの一冊です。文字通り、年末年始の旅や帰省のお供にも。 あー、来年こそは。密になっても、全然なんともない世の中であれ! 今年も一年間、お読み下さってありがとうございました。 来年もよろしくお願いいたします! ウォーリーをさがせ!トラベルコレクション
マーティン・ハンドフォード(作・絵) 唐沢則幸(訳) フレーベル館 恒松 明美
ギャラリーリール(GALLERY RiRE)店主 小説なら1日。映画なら2時間。絵本なら、長くても15分くらいでしょうか。 それでも小説や映画に負けないくらい、心が満たされる絵本があります。 毎日、時間がたりない…。そんな、忙しく働く女性にこそ、 絵本はよきパートナーとなってくれると思います。 毎日窮屈だな。ちょっと背伸びしてばかりだったかな。 「心の凝り」が気になる時におすすめの、絵本をご紹介します。 ギャラリーリール(GALLERY RiRE) |