The Pawed Piper by Michelle Robinson
穏やかな猫ちゃんたちが羨ましい The Pawed Piper
by Michelle Robinson illustrated by Chinlun Lee みなさんは、猫派ですか、それとも犬派ですか?英語では、それぞれ、cat people、dog people と言います。日本では、2017年以降、猫の飼育数が犬を上回っていて、猫ブームが続いてるようです。
私も猫を2匹飼っているというか、お世話していますが、キャットフードの売り場が広くなり、商品の種類も増えたことを実感しています。 さて、今回ご紹介するのは、猫がたくさん登場する絵本、”The Pawed Piper”です。ハーメルンの笛吹き男(Pied Piper of Hamelin)をもじっています。 ハーメルンの笛吹き男は、笛の音で子どもたちを誘き寄せますが、この絵本では、女の子が自分の猫が欲しくて、誘き寄せる作戦を練ります。その発想が面白いですよね。 I wanted a cat to cuddle.
A great big furry fluffball, like the cat in my book. お祖母さんに相談し、飼い猫 Hector の好きなキャットニップ、ダンボール箱、新聞紙(?)を集めて待ち受けますが、猫はやってきません。
待ち疲れてウトウトして目覚めると。。。部屋は猫だらけに! Five, six, seven, eight…
nine, ten, eleven… I lost count at SIXTY SEVEN! 台湾のイラストレーター Chinlun Lee が 67匹を超える楽しげな猫たちを愛らしく描き分けています。
太った猫、痩せた猫、ブチ、トラ、三毛、黒猫。。。猫の表情やしぐさも楽しく、眺めていると、いろんな発見があります。 こんなにたくさんの猫、私なら悲鳴をあげてしまいそうですが、女の子も家族も幸せそう。 しかし、この猫たちはどこからやってきたのでしょうか。。。 ストーリーはとてもシンプルで、ほのぼのします。 穏やかな猫ちゃんたちが羨ましい! 人がペットにする猫を選ぶのではなく、猫の方が飼い主を選ぶと言われます。勝手に家にやってきて、居座ってしまったり。。。 このお話もそんな終わり方になっています。あれ、誘導されたのは、人の方だったのかな。猫には人を操る不思議なパワーがやどっていそう。 新型コロナ感染拡大の影響で、家にいる時間が長くなったためか、ペットを飼う人が増えています。 私も猫たちのおかげで、かなり救われていると感じます。 8月8日は世界猫の日でした。お祝いの日でもあり、猫愛護への認識を高める日でもあります。 すべての猫、そして他の動物たちが幸せに暮らせますように。 The Pawed Piper
by Michelle Robinson illustrated by Chinlun Lee Publisher: Walker Books
谷津 いくこ
絵本専門士 絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。 StoryPlace HP:http://www.storyplace.jp Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/ |