関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

Franklin’s Flying Bookshop は、イギリス人の女流作家 Jen Campbell の最初の絵本です。

本をこよなく愛する彼女は、10年本屋に勤めていた経験もあり、本を紹介するYoutubeのチャンネルも持っています。フォロワーは、5万人近く。

The Bookshop Bookという世界中の素敵な本屋さんを紹介する本も書いています。

ライティングのセミナーや、イベントなど、本に関わる色々な仕事をフリーランスで行っています。とても明るくエネルギッシュで、まだ31歳！

ＥＥＣ症候群という難病を持って生まれ、指が変形したり欠けたりしていて、子どもの時から治療のために病院で過ごすことが多かった彼女は、読書や文章を書く事を、深く愛するようになりました。

童話の研究もしていて、私にとって、非常に興味深い人物です。


Franklin’s Flying Bookshopは、シリーズ絵本で、３冊目がもうすぐ発売されます。

「フランクリンの空とぶ本やさん」と日本語にも翻訳されています。

本好きの子どもにはワクワクするタイトルではないでしょうか。

Franklinはドラゴンです。西洋ではドラゴンは悪者、モンスターです。

「ロード・オブ・ザ・リング」や、「ゲーム・オブ・スローンズ」に登場する、あの恐ろしいイメージです。

でも、Franklinは、本が大好きで、一日中本を読んで暮らしている可愛らしいドラゴン。

他の人にも楽しんでもらいたくて、一緒に暮らすネズミやコウモリに読み聞かせるのも大好き。

暗くなると、蛍の光で本を読み、彼らにも読み聞かせます。

Franklinの住む洞窟の近くには人の住む村があり、Franklinは本を読み聞かせたくて訪れるのですが、いつも誰も見当たりません。

皆隠れて息を潜めているのですね。

ある時、Franklinは、森で本を読んでいる女の子 Luna に出会います。

LunaはFranklinを怖がらず、二人は本の話で意気投合して、すぐに大の仲良しになります。

お互いに自分の読んだ本の事を話しているうちに、もっとたくさんの人に、自分たちの好きな本のことを知ってもらいたいと思いました。

そして二人は、Flying book shopのプランを練ります。

素敵なお話ではないでしょうか。

大きな目をして、知的で毅然としたLunaは、Jenその人みたい。

ちょっと偏った本好きの二人が主人公なのが新鮮です。

好みの分かれるお話と思えましたが、色々な言語に翻訳され、シリーズ化もしているんですね！


私事ですが、６月末に洋書屋のオンラインショップをクローズいたしました。

応援いただいた皆様には大変お世話になりました。本当に感謝しております。

新しいブログで絵本の紹介も続けてまいりますので、よろしくお願いいたします。

いつか絵本のプライベート・ライブラリーのような事が出来れば良いなあと考えています。

Jen Campbellの本を読んで、本に関わる事がますます楽しく感じられました。

本に囲まれている事が大好きな方にオススメです。