알사탕(あめだま)by ペクヒナ
庶民的な生活空間も懐かしい雰囲気 알사탕(あめだま)
by ペクヒナ 今回は英語でなくハングルの絵本を取り上げてみました。
韓国で大人気のペクヒナさんの作品です。 『天女銭湯』『天女かあさん』などのインパクト強い絵本を本屋さんで見かけたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 登場人物は、すべて手作りの粘土細工。洋服やセットもすべて著者の手作りという、とても手の込んだユニークな絵本です。 子どもの表情が、リアリスティックでユーモラスに表現されていて、見ていると微笑まずにいられません。 天女シリーズは大阪弁で翻訳されていて、笑いながら読みました。『あめだま』は来月発売予定。 せっかくなので、ハングルに挑戦してみることにしました。ゼロからですが、モチベーションがあるので読める気がしました。 超入門の本を一冊購入。ハングル文字は、とてもシンプルな規則で成り立っていることを知りました。左に子音、右に母音、下にパッチムの3つのパート。パッチムは無い場合もあります。 インターネットのハングルキーボード、スマードフォンアプリの文字スキャン、翻訳ツールを駆使して、お話を理解できました。技術の進化は素晴らしいですね。 絵本は、男の子が公園で一人でビーズ遊びをしているところから始まります。 ペットの犬も、男の子もうつむき加減でつまらなそう。 近所のおもちゃ屋さんに新しいビーズを買いに行きますが、そこで見つけたのは、色も大きさもバラバラな飴玉が入った袋でした。 どれから食べようかな、なんだか見覚えのあるチェックの飴を口にいれると、隣の部屋から声が聞こえます。 飴玉とそっくりの模様のソファーの声が!男の子のびっくりな顔が可愛い。 犬の模様に似た飴を食べると犬の声が、お父さんのヒゲ面に似た飴を食べるとお父さんの心の声が聞こえます。 最後に残った透明な飴は、口に入れても何も声が聞こえませんでした。 そして…ラストもとても心温まる感動的なものでした。 ソファーも、犬も、お父さんもくたびれていて、庶民的な生活空間も懐かしい雰囲気です。 ハングル文字が、翻訳ツールで意味のわかる言葉に置き換わり、なんとなくしか分かっていなかった情景が、より具体的に理解できて感動しました。 記号にしか見えなかった文字が、私にも声になって聞こえたようでした。 韓国の生活習慣、似ているところと、全然違うところがあって、不思議な感じがするのも楽しいです。 ペクヒナさんの絵本、とってもオススメです。 알사탕(あめだま)
by ペクヒナ
谷津 いくこ
絵本専門士 絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。 StoryPlace HP:http://www.storyplace.jp Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/ |