Room on the Broom by Julia Donaldson
![]() |
|
![]() Room on the Broom
by Julia Donaldson, illustrated by Axel Scheffler 絵本なら辞書をひかなくても読み切ることができます。やさしい文章をたくさん読む事は、英語上達の近道でもあります。大人でも楽しめる絵本を紹介しています。
まだ9月の半ばですが、町中ではハロウィーンのデコレーションがチラホラ。 今年読み聞かせしようと思っているのが、この”Room on the Broom” room は、「部屋」の他に「余裕」というような意味があります。 この絵本には、タイトルにもあるような言葉遊びがいっぱい。 リズムが良く、声に出して読むととても楽しい。歌にもなっています。 魔女とネコが一緒にホウキに乗って飛んでいるとき、 風に吹かれてトンガリ帽子を落としてしまいます。 慌てて地面に降りて探すのですが、見つかりません。 すると茂みの中からイヌが帽子をくわえて出てきます。 ”I am a dog, as keen as can be. Is there room on the broom for a dog like me?”
僕もホウキに乗せてもらえる? ホウキに僕も乗る余裕がある? と尋ねます。
気のいい魔女は “Yes!” と言ってイヌを乗せてあげます。 次々に色々なものを落としてしまって、とっても緑色な鳥、 とってもきれい好きのカエルなど、ちょっとはみ出しものの生き物たちが集まります。 あまりにも満員になってしまったホウキはついに真っ二つに割れてしまって、 魔女は待ち構えていたドラゴンに食べられそうになるのでした。 “I am a dragon, as mean as can be, And witch with french fries tastes delicious to me!”
“mean” は、ここでは「意味」ではなく「意地悪」です。
私の持っている絵本はアメリカ版なのですが、オリジナルのイギリス版では、もちろん witch with french fries ではなくwitch and chips が美味しいと言っています。 ネコたちは、力を合わせて魔女を救います。 ブレーメンの音楽隊を思わせるようなお話で、ラストは現代風でとても楽しい。 アニメーション化もされていて、とても美しい映像で、オススメです。 シンプルだけど、心温まります。イラストも可愛らしく、何度も読み返しています。 ホウキに乗っている魔女たちが、いつもニコニコして楽しそうで、 読んでいると自然と笑顔になります。 子どもたちの反応も楽しみ! ![]()
谷津 いくこ
絵本専門士 絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。 StoryPlace HP:http://www.storyplace.jp Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/ |