英語のリズム(Madeline)
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![]() 英語のリズム Madeline
by Ludwig Bemelmans 英語にはリズムがあります。
学校で習った英語と、実際の英会話はまったく別のものに聞こえたりします。 日本語は鷹揚をつけて喋る言葉ではないので、日本人の英語は棒読みになりがち。 英語の文章は全部の単語を同じ強さ・長さで発音する訳ではなく、 動詞など文の意味を決める言葉を強く・長く、他は弱く・短く発音します。 単語ごとにアクセントの位置もあるし、イチイチ考えて喋ってはいられないので、 リズムに慣れるのが得策です。 まずは、韻(rhyme)を踏んだリズミカルな文章に親しんでみるのはいかがでしょうか。 今日ご紹介するのは、若い女性に人気のMadeline(マドレーヌ)のシリーズです。 お話が詩のように韻を踏んでいて楽しいので、ぜひ原文で読んでいただきたい絵本です。 Madelineシリーズの最初の絵本は、1939年に出版されました。なんと75年前。 今でも古く感じないオシャレで可愛いイラストで、グッズも沢山販売されていますよね。 お話はいつも次のように始まります。 In an old house in Paris
That was covered with vines Lived twelve little girls In two straight lines. 全部「s」で終わっています。
本によっては、こんな風に続きます。 They left the house at half-past-nine
In two straight lines, in rain or shine. (Ludwig Bemelmans 「Madeline and the Bad Hat」 Puffin 2000 page1) 今度は、「n」で韻が踏まれています。
パリの寄宿学校で、先生のMiss Clavelと暮らす12人の女の子たち。 一番小さいMadelineが主人公です。 何かしらの事件が起きてMiss Clavelが大急ぎで駆けつけるというのがパターン。 最後にはすっかり解決して、女の子達は2列に並んだベッドに入り、 Miss Clavelが灯りを消します。TV番組にも映画にもなった人気のストーリー。 声を出して読んでみるのもお勧めです。楽しくて、なかなか気持ちよいですよ。 YouTubeでMadeline Readingで検索すると、絵本を読んでいる動画が見つかります。 発音の確認にご活用ください。 著者は、オーストリア=ハンガリー出身でアメリカに移民したLudwig Bemelmans。 舞台はパリですが、英語で書かれています。 シリーズ7作。 最後の1冊は孫のJohn Bemelmans Marcianoによって完成されました。 彼によってMadelineの他の絵本も書かれています。 ![]()
谷津 いくこ
絵本専門士 絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。 StoryPlace HP:http://www.storyplace.jp Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/ |