関西ウーマン

永木恵美子
歯科矯正学博士きょうばし矯正歯科クリニック院長

For Your Smile 医療･ヘルシーライフ 2015-03-17

アラフォーでも矯正はできる

アラフォーでも、矯正治療はできます。ただし、リミットは近づいている。

人生のなかで、今日が一番若い時。
人生とは、どうしてこんなに時間が早く過ぎてしまうのでしょう。アラフォーの方は人生において、いろいろと選択と決断を繰り返し、自分らしく生きてこられたのでしょう。

今までの思い出を振り返ると、その中でも、ご自身が楽しい！と思った時に、大きく口をあけて笑ったり、美味しいものを美味しく食べたときは、かなり幸せを感じた瞬間ではないでしょうか？

そうです。人生において、ファッションや流行は刻々変化していきます。
しかし、大きな笑顔、美味しく食事をとることは、人生において普遍の幸せです。
これは、60，70歳を迎えられた、先輩方がおっしゃる真実です。

しかし、アラフォーではもう、矯正治療を開始するには遅すぎる、手遅れだと思っていませんか？

実は、大人になってからも、矯正治療はできるのです。
重症の歯周病になっていなければ、ほとんどの大人の方でも矯正治療をすることができます。
歯周病がある方でも、歯周病専門医と協力することで、対応することができます。

矯正治療をすることで、歯のガタガタがなくなり、口のなかの掃除もしやすくなります。
お口の中の環境を整えることで、アラフォー以降の歯周病予防にも役に立ちます。

また、食事をするときに、歯全体で咬むことができるようになるため、
ガタガタ時代よりは、力が分散され、歯の負担も楽になります。

また、将来、入れ歯や、差し歯を入れる時期が来たときでも、歯列を整えておけば、歯に負担の少ない被せや、良い位置でインプラントを植えることもできます。

ただし、良いことばかりではありません。人前で矯正装置を付けるわずらわしさや、高校生のように歯肉がふっくらと回復してこないなど、アラフォーならでは問題もあります。

しかし、見えにくい歯の裏側の矯正ならば、人に気づかれず、歯並びをきれいにしていくこともできます。また、歯周病専門医とコラボすることで、アラフォー世代の矯正もより、安全に進めることができます。

自分の人生で、いつ矯正治療をするか？もう、一生しないのか。
大きな笑顔、美味しい食事、装置のわずらわしさ、などメリット、デメリットを整理しましょう。

今日が人生で最も若い日。決断は急ぐべきこともあります。