関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

だいぶ前のことですが、娘と「フェリシーと夢のトウシューズ」という映画を観ました。

アニメですが、パリの美しい景色とともに、「バレリーナになりたい」という夢を目指す少女、フェリシーの成長を描いた、とても美しい映画です。

映画のストーリーの中で、フェリシーの指導者が、ことあるごとにフェリシーに問うた問いがあります：

「あなたにとって、バレエは何？」

「なぜあなたはバレエをやりたいの？」

そして、最後、彼女がその問いの答えに辿り着いたとき、彼女の「オペラ座に立つ」という夢が叶うのです。

やっぱり、そこなんだな。

結局、それがあるかないかで、どんなときでも立ち上がれるかどうかが変わってくる。

映画を見ながら、しみじみと感じたことです。

これまでフェリシーに意地悪をし続けていた、ライバルの女の子が、

「舞台に立つのは、彼女（フェリシー）であるべきです」

と言ったとき、指導者の先生がライバルの女の子に伝えた言葉、

「とても勇気ある発言をよく言った。それが言えたからこそ、この学校では、そんなあなたにも機会を与えられる」

この言葉も、すごく心に残りました。

自分の現実を受けいられる人だからこそ、最高のものを目指せるし、最高のものになりうる。

美しい音楽やパリの景色とともに、二重にも三重にも楽しめる映画でした。