関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

先日、DVDを借りて「おおかみこどもの雨と雪」を観ました。

実は、観るのは今回が2回目。

特に「もう1度観よう」と思って借りたわけではなく、たまたま小学生の娘が借りたいといったので、再び観ることになったのです。

さて、2回目として観ての感想。それは、

「こんなに繊細な映画だったのだ！」

でした。

主人公の花（雨や雪のおかあさん）、雨や雪、周りの人たちの感情の移ろい、成長や変化といたものが、とても細やかに伝わってきます。

「一度経験しただけでは気づかないことって、あるんだな」

そう、しみじみと感じました。

もう１つ心に残ったのが主人公、花の「受け止め力」でした。

花はおおかみ男の夫を失い、その後、彼女1人で子供2人を育てていきます。

何度か、とても悲しい出来事に遭遇するのだけど、彼女は、悲しみつつも、それを受け入れ、今、自分にできることは何かを考え、淡々と行動していきます。

その花の姿に、最初は彼女に対して懐疑的だった、周りに住む田舎の人々も、「花ちゃん」と声をかけ、気にかけたりしながらつながっていくのです。

「起こってしまった出来事」や「他人」を変えることはできない。

リーダーシップの研修等で、ときおりお話しすることです。

でも、「起こってしまった出来事」や「他人」を受け止め、そのうえで、自分にできることを見つけて行動していくことで、その後の流れや他人が変わっていくこともある。

そのことを、映画の中の花ちゃんに改めて教えられたような気がします。