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小川 由佳 コーチ、研修講師 FAITH(フェイス)
プロコーチ小川由佳が、自分らしく仕事や人生を花開かせるためのヒントをお届けします。
働く女性の自分らしい生き方入門 メンタルカウンセリング 2017-08-22
人間はミスするようにできている
こんにちは! 小川由佳です。

いきなりですが、ポカよけってご存知でしょうか?

製造業(製造現場)で使われる言葉で、「人間がミスをするのを予防するような仕組みを作り込むこと。あるいは、その仕組みそのもの」のことを言います。

身近な例を挙げれば、
■(駅などの)トイレの非常ベルがフタを開けないと押せないようになっているとか(体が当たってベルが押されてしまうのを防ぐため)

■洗濯機が、フタを閉めていないと作動しないようになっているとか(物を落とす、転落するなどの事故を防ぐため)

■ホテルで鍵を所定の場所に置かないと電気がつかないようになっているとか(鍵の紛失や電気の消し忘れを防ぐため)

■ホテルの上の階では、窓ガラスが少ししか開かないようになっているとか(転落などの事故を防ぐため)

などなど。

考えてみると、身近な所に、ポカよけ、けっこうあります。(考えてみると、おもしろいです^^)

でね、このポカよけの根本にある考え方、「人間はミスや誤りをしてしまうものだ」

これって、すごく本質を突いていていいなあと思うのです。

人間の注意力や意思の力って限界があります。

どれだけ注意していても、がんばっていても、疲れていたり、気持ちが落ち込んでいたりすると、どうしてもミスしてしまうことはあります。

そんなとき、「ダメじゃないか」「もっとがんばろうよ」と叱咤激励したところで、意味がない。

それで、状況が改善するかっていうと、まずしないでしょう。

そうではなく、「人間はミスや誤りをしてしまうものだ」と認めてしまって、そこから、「じゃあ、ミスや誤りを防ぐために、仕組みとして何ができるだろう」と発想を転換することで、ミスや誤りを防げるようになるだけでなく、職場での無用なストレスや軋轢を防ぐことができます。

昔、コンサルティング会社でコンサルタントをしていたころ、社内やクライアント先でよく使う言葉がありました。

「プロセス憎んで、人を憎まず」

ミスが起こったとき、ミスをした人を責めるのではなく、ミスが生じてしまった業務プロセスに目を向けよう。誰がやってもミスしようがない業務プロセスを作り込もう

ということを表す言葉です。標語として覚えやすいですよね。

ちなみに、「プロセス憎んで、人を憎まず」は、部下との関係においても、十分に活用できる考え方だと思っています。

部下がしょっちゅうミスをする、ポカをするというとき。

もしかしたら、「何度言ったらわかるの!」と叱るよりは、部下の仕事のプロセス、やり方を、一緒に吟味して、ミスの出ないようなやり方を模索していった方がいいかもしれません。

そうすることで、部下と一緒になって、効率よくミスをなくしていくことができます。

また、そうやって作り込んだプロセスをチーム内で共有することで、チームの力を向上させていくことができます。

「プロセス憎んで、人を憎まず」

よかったら、試してみてくださいね。
プロコーチ小川由佳が、自分らしく仕事や人生を花開かせるためのヒントをお届けします。
小川 由佳
コーチ、研修講師
業務改革のプロ、マネージャーとして、大手日系・外資系メーカー、コンサルティング会社に勤務。 その後、人材育成分野に転身。企業のリーダーに対してコーチングや研修を行い、企業の変革や個人の成長をサポート。研修受講者の満足度では講師中No.1となる。 娘の妊娠・出産を機に、今後の人生のあり方について見つめ直し、独立。 現在は、コーチングセッションや研修のサービスを通じて、クライアントさまが、自分に内在する力 ~能力や想い~ に気づき、自分の存在や行動に自信を持ち、自分らしい豊かな人生を切り拓いていくお手伝いをしている。
FAITH(フェイス)
HP:http://office-faith.jp/
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