どうすれば自分の心とうまくお付き合いできるか |
前回のコラムで、「待つ」という行為は、あなたの心の状態を示すバロメーターであり、自分の心とうまくお付き合いできているかどうかにかかっている・・・というお話しをしました。 じゃあ、どうすれば自分の心とのお付き合いをよくすることができるか? それは、自分の「独り言」に気づくことです。 前回挙げた私の例で気づくこと、それは、私が、私自身とネガティブな言葉のやり取り(会話)をしているということです。 「落ちたんじゃないかな」 「落ちたんだとしたら、急いでこちらに知らせる必要もないしね」 「あのとき、実技試験でああいう行動を取ったのは、印象が悪かったのかも・・・」 などなど。 そのネガティブな会話をすればするほど、どんどん不安や心配が大きくなっていっています。 これがもし 「なるようになるさ」 「こういうのはご縁だから」 「もし落ちても次があるし」 というポジティブな、もっというと、自分の人生を信じる言葉のやり取りをしていたとしたら。 もっと私は「結果」(未来)を手放し、「今」に集中できたように思います。 そして、2週間の間、さほど心が揺れることもなく、結果として、普段通り、仕事や生活が送れていたはずです。 それが、「なんで返事がこないんだろう」「普通、返事にこんなに時間はかからないだろう」「落ちたんじゃないか」「きっと○○がダメだったんだろう」・・・ネガティブな会話をどんどん発展させ、挙句の果てに「私ってダメ」と思ってしまったために、仕事や生活に多少なりとも支障を与えてしまっていました。 ちなみに、部下に仕事を任せるときも同じです。 「きっと○○ならできるだろう」「たとえできなくても、○○にとっていい経験になるだろう」「もし○○がうまくいかなかったら、私がフォローすればいい」・・・そんな会話が自分の中でなされていたら、イライラモヤモヤすることなく任せていられると思うのです。 一方、「もし○○が失敗したら」「お客様に迷惑をかけたらどうしよう」「私もフォローしきれない」・・・自分の中でネガティブな会話をしてしまうと、部下の仕事を待っている間中、イライラモヤモヤしてしまいます。あるいは、そもそも任せられなくなってしまいます。 結局、自分とうまく付き合えるかどうか、言い換えると、自分といい会話ができるかどうかが、部下に仕事を任せられるかどうかに大きく関わってきます。 自分の中のセリフに意識を向けてみてはいかがでしょうか? そして、もしも自分が心の中でネガティブな言葉のやり取りをしていることに気づいたら・・・。 そのやり取りを少し変えてみるといいですね。 |
プロコーチ小川由佳が、自分らしく仕事や人生を花開かせるためのヒントをお届けします。
小川 由佳
コーチ、研修講師業務改革のプロ、マネージャーとして、大手日系・外資系メーカー、コンサルティング会社に勤務。 その後、人材育成分野に転身。企業のリーダーに対してコーチングや研修を行い、企業の変革や個人の成長をサポート。研修受講者の満足度では講師中No.1となる。 娘の妊娠・出産を機に、今後の人生のあり方について見つめ直し、独立。 現在は、コーチングセッションや研修のサービスを通じて、クライアントさまが、自分に内在する力 ~能力や想い~ に気づき、自分の存在や行動に自信を持ち、自分らしい豊かな人生を切り拓いていくお手伝いをしている。 FAITH(フェイス) HP:http://office-faith.jp/
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