「待つ」という行為は、あなたの心の状態を示すバロメーター |
「待つ」という行為は、自分を試される行為だなあと思います。 待っている間は、当たり前ですが、相手と接しているわけではないので、相手の状況は何一つわかりません。 待っている間は、自分だけの時間。 だから、待っている間に、イライラモヤモヤするとしたら、それは全て、自分の心が生み出したことになります。 例えば、部下に仕事を任せたとき、その仕事については、あなたは、基本的に「待ち」の状態です。そんな「待ち」の状態の間、あなたは心穏やかに過ごせていますか? 例えば、見積りに関するお客様からのお返事など、何かについて相手に検討して頂いているときも、あなたは「待ち」の状態です。その間、あなたは心穏やかに過ごせているでしょうか? もし心穏やかに過ごせていない、気になって気になって心非ず、今打ち込むべき仕事に集中できていない・・・というなら、心の持ち方について、変えてみてもいいかもしれません。 私の事例を挙げますね。 昔、ある会社の入社試験を受けた時のこと。 「試験後、1週間ほどで合否をお伝えします」と言われました。 それから1週間。 私ときたら、そわそわ、そわそわ。 それ以外の仕事もあり集中しようとしましたが、ふと気が緩むと「試験の結果はどうだったか?」ということに気がいってしまうのです。 そうこうしているうちに、1週間経過。にも拘らず、返事がきません。 「1週間程度と言われたし、必ずしも1週間ぴったりじゃなきゃいけないってことはないよね」 「忙しくてまだ返事できていないんだろう、きっと」 そう自分に言い聞かせてみるものの、 「落ちたんじゃないかな」 「落ちたんだとしたら、急いでこちらに知らせる必要もないしね」 「あのとき、実技試験でああいう行動を取ったのは、印象が悪かったのかも・・・」 どんどんネガティブなことを考え、気持ちも落ち込みます。 目の前の仕事に集中するどころではありません。 挙げくのはてに、試験から10日後、 「10日も経ってるんだし、こちらから問い合わせしてもいいんじゃない? 問い合わせしてみようかな」 と悩むまでになりました。 「でも、こちらから問い合わせをすると焦っているみたいだし、もし単に遅いだけなのだとしたら、問い合わせをすること自体が”やぶへび”にならないかな?」 思い悩みながら過ごすこと、更に数日。 結局、2週間後にとうとう先方から連絡が入り、「合格」とのこと。 それまで悩みまくったことは、全て杞憂で終わりました。 思えば、2週間、何かネガティブな情報等が入ったわけでは一切ありません。 にも拘らず、私のメンタルはアップダウンを繰り返し、それが日常生活に多少なりとも影響を与えていました。仕事に集中できない、イライラする、人の話に上のそら、眠りが浅い・・・etc.etc.。完全に1人相撲だったにもかかわらず。 何かを「待つ」ことができるかどうか、これは自分の心の状態にかかっています。 いいかえると、「自分の心とうまくお付き合いできているかどうか」ってこと。 じゃあ、どうすれば自分の心とうまくお付き合いできるのか? それは次回のコラムでお伝えしたいと思います^^ |
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