矯正治療で小顔になるの?小顔矯正って何? |
最近、小顔矯正、骨格矯正という言葉が流行っていますね。 女性の憧れであるバランスのよい小顔はスタイルがよくも見えますし、 小顔の女優さんや、モデルさんの写真を見ると憧れてしまいます。 では、その小顔矯正って骨格自体の大きさが小さくなっているのでしょうか? 人間の頭蓋骨は赤ちゃんの時、骨の接合部が緩く、 それがひずむことによって窮屈な産道を通過します。 ですので、赤ちゃんの頭の骨をそっと触ると、骨がペコペコとくぼむ部分があります。 この接合部(縫合)が成長とともに、どんどん新しい骨が加わり大きく、固くなっていきます。 完全に骨になるのは女性では16歳頃、男性では18歳頃といわれています。 ですので、最近流行の小顔骨格矯正というのは、どの部分を小さくして、 客観的事実に基づく骨格の短縮が生じたのかは、判定するのは難しいと思います。 骨格が小さくなるのは、本当はCTで計測しなければ、判定できないからです。 ただ、マッサージとして、リンパの流れがよくなり、 むくみが取れたという範囲内では効果はあるかもしれません。 さて、矯正歯科治療では小顔になるのでしょうか? 矯正歯科治療では、患者様の口元の突出感を頭部エックス線規格写真で撮影し、 どの程度口元がでているか客観的数値を求めます。 たとえば、鼻の先から、顎に物差しをおくと、唇が物差しに強くぶつかる人は、 抜歯をして、矯正治療を行うことで、口元の突出感が減り、引き締まった口元になります。 これが、矯正治療でよく言われる小顔効果の代表です。 しかし、口元を引っ込ませると、小顔になるなら、 どのような人も引っ込ませても良いわけではありません。 引っ込ませすぎると、ほうれい線が深くなったり、 入れ歯をとった後のおばあちゃんのように、口元にしわができてしまう場合があります。 ですので、根拠に基づく治療目標が必要になります。 また、矯正治療を行うことで、全体的に咀嚼がうまく行えるようになり、 食べ物をよくかめるために、顔が引き締まってくる。 咬む回数が増え、満腹中枢が刺激され、食事の満足度が上がり、過食を防ぐ。 また、咬むことで、脳に刺激があたえられ、脳の活性化、免疫力のアップ、 虫歯や歯周病の予防にもつながります。 目先の美しさだけでなく、ご自身の健康も考えたうえで、小顔を目指したいですね! |
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