ひとは「演じる生き物だ」と心得ておく |
以前、本で「人は演じる生き物」と書かれているのを読んで、 なるほどなあ~と思ったことがあります。 「演じる」という言い方をすると なんだか感じ悪く聞こえるかもしれませんが、 要は、誰でも状況(役割)に合わせて自分の「出し方」を 無意識に変化させているということです。 職場での自分、 友人といるときの自分、 家族といるときの自分、 知らない人達の中での自分。 きっと、ちょっとずつ違いますよね。 例えば、用事があって夫の職場に電話をかけたとき、 電話に出た夫の声はちょっと違っていました。 いわゆるよそいきの声ですね。 そのとき、夫は職場で 「○○○(職場名)の小川さん」を"演じて"いたわけです。 いいところを見せたいとき、負けたくないとき、など、 そのときに感じている気持ちによっても、 本心とは少し違った行動を取ってしまうこともあると思います。 娘がまだ赤ちゃんだったときのこと。 夫が娘をベビーカーに乗せた時、ベビーカーのベルトを締め忘れたために、 歩いている途中でベビーカーから娘が前につんのめりながら落ちる・・・ という"事件"がありました。 特にケガなどなかったからよかったのですが、 「もし車が走ってきていたら轢かれたかもしれない・・・」 と思うとゾワッとして、ついつい夫を 「ちゃんとベルトを締めたか確かめないと危ないじゃない」 と責めてしまいました。 夫は最初、「ごめん、うっかりしてた」と言ったものの、 追い打ちをかけるように、私が 「ほんと、危なかったよ。気をつけてよ」 と言うと、その後、だんまり。 その態度に、本当に反省してる?という気持ちになり、 私は、また夫に 「ねえ、聞いてる? 無事だったからよかったけど、 車に轢かれてたかもしれないんだよ。・・・」 と言ってしまいました(ヒツコイですね^^;) が、更に夫はだんまり。 その態度にムッむかっとして、 私はなんとなく腑に落ちぬ思いを抱えたまま、 そのときの"けんか"を終えました。 でも、後から冷静になって振り返ってみると、 普段から愛情過多なくらい娘にべた惚れな夫のこと、 「ベルトを締め忘れてまずかった」 「いけないことをしてしまった」 と一番感じているのは、 おそらくやってしまった本人だったと思います。 だから、たぶん私が何度も言わなくても、 すでにそういった反省モードになっていただろうと想像できます。 でも、その、本人が一番気にしていることを私が言及したので、 きっとプライドもあって、だんまりになったのだなあ・・・。 後からそう気がつきました。 こちらに見えていることと、 本心で感じていることとは、 必ずしも一致していない。 改めてそう感じると共に、 相手の本心を正確に理解することの 難しさと大切さを感じたのでした。 「人は演じる生き物。 こちらに見えていることと、 本心で感じていることとは、 必ずしも一致していない」 相手の態度にもやもやするとき、そう一言、自分に言ってあげられれば、 少し心に余裕を持って、相手と接することができるかもしれませんね。 |
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