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小川 由佳 コーチ、研修講師 FAITH(フェイス)
プロコーチ小川由佳が、自分らしく仕事や人生を花開かせるためのヒントをお届けします。
働く女性の自分らしい生き方入門 メンタルカウンセリング 2015-06-23
ひとは「演じる生き物だ」と心得ておく
以前、本で「人は演じる生き物」と書かれているのを読んで、
なるほどなあ~と思ったことがあります。

「演じる」という言い方をすると
なんだか感じ悪く聞こえるかもしれませんが、
要は、誰でも状況(役割)に合わせて自分の「出し方」を
無意識に変化させているということです。

職場での自分、
友人といるときの自分、
家族といるときの自分、
知らない人達の中での自分。

きっと、ちょっとずつ違いますよね。

例えば、用事があって夫の職場に電話をかけたとき、
電話に出た夫の声はちょっと違っていました。

いわゆるよそいきの声ですね。

そのとき、夫は職場で
「○○○(職場名)の小川さん」を"演じて"いたわけです。


いいところを見せたいとき、負けたくないとき、など、
そのときに感じている気持ちによっても、
本心とは少し違った行動を取ってしまうこともあると思います。


娘がまだ赤ちゃんだったときのこと。

夫が娘をベビーカーに乗せた時、ベビーカーのベルトを締め忘れたために、
歩いている途中でベビーカーから娘が前につんのめりながら落ちる・・・
という"事件"がありました。

特にケガなどなかったからよかったのですが、
「もし車が走ってきていたら轢かれたかもしれない・・・」
と思うとゾワッとして、ついつい夫を

「ちゃんとベルトを締めたか確かめないと危ないじゃない」

と責めてしまいました。

夫は最初、「ごめん、うっかりしてた」と言ったものの、
追い打ちをかけるように、私が

「ほんと、危なかったよ。気をつけてよ」

と言うと、その後、だんまり。

その態度に、本当に反省してる?という気持ちになり、
私は、また夫に

「ねえ、聞いてる? 無事だったからよかったけど、
車に轢かれてたかもしれないんだよ。・・・」

と言ってしまいました(ヒツコイですね^^;)

が、更に夫はだんまり。

その態度にムッむかっとして、
私はなんとなく腑に落ちぬ思いを抱えたまま、
そのときの"けんか"を終えました。


でも、後から冷静になって振り返ってみると、
普段から愛情過多なくらい娘にべた惚れな夫のこと、

「ベルトを締め忘れてまずかった」
「いけないことをしてしまった」

と一番感じているのは、
おそらくやってしまった本人だったと思います。

だから、たぶん私が何度も言わなくても、
すでにそういった反省モードになっていただろうと想像できます。

でも、その、本人が一番気にしていることを私が言及したので、
きっとプライドもあって、だんまりになったのだなあ・・・。

後からそう気がつきました。


こちらに見えていることと、
本心で感じていることとは、
必ずしも一致していない。

改めてそう感じると共に、
相手の本心を正確に理解することの
難しさと大切さを感じたのでした。


「人は演じる生き物。

こちらに見えていることと、
本心で感じていることとは、
必ずしも一致していない」

相手の態度にもやもやするとき、そう一言、自分に言ってあげられれば、
少し心に余裕を持って、相手と接することができるかもしれませんね。

 

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