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小川 由佳 コーチ、研修講師 FAITH(フェイス)
プロコーチ小川由佳が、自分らしく仕事や人生を花開かせるためのヒントをお届けします。
働く女性の自分らしい生き方入門 メンタルカウンセリング 2015-04-28
欠点が武器になる

以前、テレビで、長野五輪ラージヒル金メダルの船木和喜選手を
取り上げた番組があったのですが、
おもしろくて、つい食い入るように見てしまいました。

= = =

船木選手、実は、ジャンプするときの姿勢が猫背で、
若い頃、「それが致命的な欠点だ」と言われたのだそうです。

だから、彼が世界強豪と闘うレベルにいくのは無理だと・・・。

そう言われた船木選手は自分の「欠点」を直そうとするのですが、なかなか直らない。

ですが、彼のコーチとなった八木弘和さんは、
違う発想で、船木さんの「欠点」に目を付けます。

「姿勢を低くして飛ぶというやり方をすれば、その欠点が逆に武器になる」

航空工学的に、その姿勢で飛べば、遠くまで飛べるとのこと。

一方で、姿勢を低くして飛ぶというのは、より斜面に近づく姿勢となるので、
選手にとって恐怖心との戦いだそうです。

船木選手は、八木コーチと共に、自分の欠点を武器にすることに取り組み、
結局、世界一美しいフォームと言われるまでになり、金メダルを取るのです。

= = =

「資質にはよいも悪いもない。
それをうまく使えれば強み、うまく使えなければ弱みになる」

セッションで、資質(自分の行動や感じ方・考え方の傾向、パターン、クセ)を扱うとき、
私がクライアントさんによくお話しすることです。

自分の欠点や短所といったものについて、悩んでいる方、気にされている方は、
よくいらっしゃいます。

「それはいけないことだ。直さなければいけない」

「そんな欠点や短所を持っている自分ではいけない。
よりよい自分になるために、取り除かなければいけない」

そう思っていらっしゃるのですね。

でも、それってしんどくはないでしょうか。

なぜって、自分の一部を否定することになるから。

私自身、若い頃、「人の気持ちや空気を読もうとしてしまう」自分が、
嫌で嫌でたまりませんでした。

自分が、人の顔色を伺おうとしているような気がして、悩んだこともあります。

でも、

「資質にはよいも悪いもない。
それをうまく使えれば強み、うまく使えなければ弱みになる」

ということを学び、気がラクになりました。

そして、今、自分が講師やコーチという仕事をする上で、
「人の気持ちや空気を読もうとしてしまう」資質が、逆に武器として活きています。

もし、「自分のこんなところが嫌だ」、「欠点や短所」と思うことがあったら、
それが逆にどう活かせるのか、考えてみるのもいいと思います。

欠点や短所と思うことを、ポジティブな言葉で言い換えてみるのもいいですね。

新しい発見があるのではないかなと思いますよ^^


 

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