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小川 由佳 コーチ、研修講師 FAITH(フェイス)
プロコーチ小川由佳が、自分らしく仕事や人生を花開かせるためのヒントをお届けします。
働く女性の自分らしい生き方入門 メンタルカウンセリング 2015-03-24
その決断、本当に「本心」ですか?
みなさんは、2005年~に大ヒットした映画
「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズをご存知でしょうか?

戦後まもない日本の、下町を描いた映画です。

私も公開当時、観に行きましたが、笑いあり涙あり。。。
とても楽しめました。

特に3作目である「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」では、
親子の絆に関して、心にじーんと響くシーンが多く、
気持ちのよい涙をたくさん流して、映画館を後にしました。


さて、この映画の中で、1つ、
とても印象に残ったセリフがあります。

それは、

「自分で決める。そうすれば、どんな結果になっても後悔しないよ」

というセリフ。

恋愛に悩み「どうしたらいいのかわからない」と訴える女の子、ろくちゃんに対して、
大人の女性、ヒロミが言うセリフです。

このセリフを聞いたとき、思わず自分の経験を振り返り、

「そうそう、そうだよね!」

と、ビビッピカッときてしまいました。


話はいきなり変わりますが、

私は、会社員時代、転職歴が5回あります。

たぶん、一般的に考えれば多い方ですよね^^;

当時は「キャリアを積まなきゃ。キャリアアップしなきゃ」という、
呪縛にも近い思いがあり、その一環として、転職がありました。

キャリアアップのために、より自分が望む経験が積める会社に移る・・・
という感覚だったのですね。

それでも、転職5回のうち4回は、
「働いてみたい。ここで仕事をしたい」という会社と出会えて、
ハッピーに仕事をすることができました。

が、残りの1回。

その1回だけは、今振り返ってみても、モヤモヤ感の残る転職でした。

なんかしっくりこない、合わないというのでしょうか。

結局、最後までそんな感覚が抜け切れないまま、その会社には勤務しました。

後から「どうしてそんな違和感があったのか?」考えてみたとき
「その転職は自分が心から決めた転職ではなかったからだ」ということに気づきました。

もっと正確に言うと、
「自分が決めたと思っていたけど、実はそうではなかった」転職だったから。

そう、後になって気がつきました。


「決める」ということにおいて、一番要注意なのは、
一見、自分が決めたようでいて(自分でも、自分が決めたような気になっていて)
実は自分が決めたのではないというケース
だなあと思います。

つまり、
他人のものさしを、無意識に自分のものさしとすり替えてしまっているケース。

当時の私の例で見てみますね。

その転職は、以前勤めていた会社の先輩から
「うちの会社に来ない?」と声をかけてもらったことがきっかけでした。

ちょうどその頃、私がいた会社では、
会社全体の組織のことでごたごたしていました。

そのことを、その先輩に相談したとき、
「そういう状況で仕事を続けていても、小川さんのためにならないよ。
〇〇のような会社の方が、小川さんのキャリアのためにもいいよ。」
というアドバイスをもらったのです。

それはアドバイスであって、あくまで先輩の意見。

なのに、
私はそのアドバイスを丸呑みし、
あたかもそれが自分の気持ちや意見であるかのように、
自分の中で無意識にすり替えてしまったんですね。

相談してからしばらくしたら、
すっかり「今いる所から出なきゃ。〇〇のような所に行かなきゃ」
と思っている自分がいました。

「だから、私は転職する!」 そう決めて転職しました。

でも・・・

転職後、なんか違和感の抜け切れない私がいました。

そりゃそうですよね。

他人の意見を、自分で勝手に
自分の意見のように思い込んでしまっていたのだから。

本当の自分の思いから「転職したい」と
思ったわけではなかったのだから。

違和感を感じても、仕方がありません。

でも、当時、転職しようかなと思っているときには、
それがわかっていませんでした。

気持ちが焦っているなあという感覚はありました。

追い立てられるような気持ちの中で
「・・・しなきゃ」と決めたような感覚もありました。

でも、決めたときの思いは自分のものだと思っていたのです。


何かを決断するとき、
「心から湧き上がってくる気持ちはこれだ~」と、
自分が腑に落ちているのであれば「Go for it!」でいいでしょう。

でも、もし
「これが私の気持ち」と思いながらも、
どこかに焦りや不安、違和感が残っているのであれば、
自分に「ちょっと、待った~」をかけましょう。

他人のものさしや「・・・しなければ/すべき」が
潜んでいる可能性があります。


自分の気持ちを確かめてから決めた方が、
自分の気持ちを確かめずに決めて後戻りするよりも
結局は近道のような気がします。

 

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