前回「資格は生もの」という話しをしました。そこからのお話の続きです。
周りに呆れられようと資格取得に燃えていた時期、なんでも興味のある物は手当り次第取ってみたいと衝動に駆られることもしばしばでした。
だけど気づいてしまったのです。
「資格にも旬がある」これは二つの意味があります。資格そのものの旬ということでもあるし、もう一つはそれを取得しようとする自分の旬を見極めないといけないということ。
前者はイメージしやすいでしょうか。
例えば10年以上も前の筝ですが、医療事務の取得がとても人気だった頃がありました。
その資格さえ持っていれば 月末の計算をしないといけない時期にだけ病院に通って仕事をして結構ワリのいい主婦のバイトになった時期もあったと聞きました。
でも、今はどうでしょう。講座の人気は相変わらず高いのですが、それを取得したからと言って採用が圧倒的に有利になるというようなことは殆どありません。
なぜなら レセプトの計算はその資格を持っていないと出来ない仕事ではないから。むしろ資格の有無より経験があるかないかが重要視されることも、なので医療事務を取る場合は、まずはその病院や診療所にパートで入って、そこから経験を積み重ねながら勉強して取得する方が確実でしょう。
後者の「自分の旬」とは自分の年齢と照らし合わせて考えるということです。
資格に年齢制限は基本ありません。けれども例えばSEなどはその業界そのものが35才で定年説が囁かれるほど、若い感性としなやかさと体力が問われる職種、そこに35才過ぎて資格を取ったとしても職を得るには年齢を重ねれば重ねる程ハードルが高くなる世界といえます。
簿記1級も知人の公認会計士の方に教えていただいたのですが、そのレベルにまでなると 動体視力が優れているかそんな能力にまで求められるとか、老眼が気になるなんて言っていてはとてもお話にならないのです。
反対に年を重ねる事でその仕事に安心感や信頼を増す仕事もあります。
カウンセラー、コーディネーターなどは今までの経験がまさしく生きる仕事でしょう。
これからの人生長く自分らしく働き生きていくための武器なのですから、今の自分の年齢と照らし合わせて資格を取得する、シビアに見つめる事をお勧めします。
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