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■関西のクリエイターが綴る手紙コラム『手紙の小箱』


赤面の思い出(いざわ直子さん)

赤面の思い出

いざわ 直子さん
(イラストレーター)
日常の風景や、暮らしの中にあるモノたちを、素朴なタッチで描くイラストレーター、いざわ直子さん。ちょっと苦い手紙の想い出と共に、いろんな想いをふくらませそうな「手紙グッズ」をご紹介いただきました。
ロー引き封筒
ロー引き封筒に紙を切り貼り、「ダーマトグラフ」という、ガラスにも描ける色鉛筆で落書きしました。

このロー引き封筒ラクガキは、7、8年前によく描いていました。ロー引き封筒、オシャレで好きだから。

「何に使うんですか?」とちょいちょい聞かれました。「何にでも使えます。水にも強いです」と、あまり役に立たない答えをしていました。

つい最近、お友達のイラストレーターさんが郵送に使えると教えてくれました。(この二つ前のコラムを書かかれたキタムラハルコさんです。)

宛名を書くには、シールを貼らないといけません。しかも、シールはロウにはじかれてとれてしまいますから、糊付しないといけません。郵便代も定形外になるでしょう。

それでも、こんな封筒でお手紙が届いたら、ちょっと楽しい気持ちになるかな、と思ったりもします。
はがき箋
一筆箋は知っていたけれど、ハガキ箋を知ったのはつい先日です。文房具屋さんで見かけて、「あ、これはいいな」と思いました。

お手紙のコラムを引き受けておいて何ですが、最近レターセットや便箋などを買うことがありませんでした。

文房具屋は大好きですが、行くのは手帳コーナーがほとんどです。手帳やノートや、レポート用紙や、そういうものばかりを、見たり、買ったりしているのです。

そして家の中は中途半端に使われているノート類であふれているという訳です。

でも、とある紙もののイベントに出展することになり、リサーチのため文房具やさんのお手紙コーナーへ行ってみました。

レターセットや一筆箋を作るのは、不器用な私にとって、ハードルが高く、悩んでいました。

そして見つけたのがハガキ箋。

作りやすい!ちょっとした近況報告にもいいな、と思いました。

当初の目的の紙ものイベントには間に合いませんでしたが、このコラムには間に合いました。
ミニ封筒とカード
アナログ仕様の封筒とカード。これもラクガキです。

世の中にはオシャレなデザインのものがいろいろあるけれど、たまにはこういう、素朴な(すぎる)ものがあってもいいのではないか。なんて、自分を励ましています。

お借りしていた何かを返す時。請求書を送る時。納品のお品を送る時なんかに、封筒に入った小さなお手紙がついていると、ちょっとうれしい気がします。
「手紙」について思うこと
子どもの時は手紙を書くのが大好きでした。

親の転勤で何回か転校しましたので、前の学校のお友達と文通をしていました。

手紙が届くとうれしくてうれしくて、何度も読み返していました。

私はというと、本やマンガが大好きでしたので、よく本の文体をまねて、自分にそぐわないかっこつけた文章を書いたりしていました。

転校して姿が見えないのをいい事に、実物よりもいかした自分を演出したりして、今思うと赤面してしまいます。

中学生、高校生時代もよく授業中に手紙を書いて「手紙折り」にして友達に渡していました。

すごく複雑な折り方をしてくる友達もいて、元通りに折れなくなったり。

喧嘩をした時なんかは、すごくおおげさに感情的な文章を書いていた気がします。これも赤面。

昔はレターセットも大好きで、近所のサンリオショップ「メイト」に足しげく通っては、レターセットを物色しておりました。

ところが、ずぼらな性格が災いして、当時の文通友達は一人もいなくなりました。

そして文房具売り場へ行ってもお手紙コーナーは素通りするようになったのです。

でもお手紙を頂くとうれしくて、やっぱり何度も読み返しています。

これから手紙を書くなら、なるべく赤面しないような、素直なお手紙を書きたいです。
profile
いざわ 直子さん
大阪府在住イラストレーター。最近好きなのは、ちょっと前の少年マンガ。「GYAO!」でHUNTER×HUNTERや、テニスの王子様を見ながらご飯を食べています。
HP:https://izawanaoko.jimdo.com/
instagram:izawanaoko105
このレターセットはここで買えます。
大阪、北堀江のアートショップ&ギャラリー
『ART HOUSE』
〒550-0014 大阪市西区北堀江1-12-16
TEL:06-4390-5151
OPEN:11:00-19:30 定休日:火・水曜日
http://www.art-house.info/




@kansaiwoman

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